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映画『トラペジウム』76/100点

 

批評

原作を上手にまとめ、面白い設定を活かした展開が見られる映画となっている。

 

今作の大まかな内容は、「アイドルになるという自分の夢を現実にするために、多くの人や行事を手段としていく」という青春アニメ劇だ。

上記の内容を読んで、主人公が怖く感じる方もいるだろう。主人公のあまりの狂気に怖く感じる一方で、主人公のアイドルとなるための計画が面白く、主人公の行き着く先が非常に気になる構成となっている。

 

今作は短い時間で原作を上手にまとめている。

原作からなくても良い台詞や場面、登場人物などが上手に省略・改変され、中には原作よりも説得力がある台詞や展開もある。原作を読んでいない人は特に違和感を感じることはないだろう。

原作からどれほど省略されているかは、原作を読んでいる人は驚くだろう。なんと、原作における最終章が本編時間の半分ほどで到達するのだ。ちなみに、残りの半分を原作の最後の約30ページに費やしており、原作よりも丁寧に描かれている。

 

また、今作は面白い設定を活かしている。

主人公がどのような人や行事を利用するのか、その人たちや行事を利用することによってどのように自分の夢に近づける手段になるのか、主人公の計画には狂気を感じつつも非常に面白く、そして主人公に人間味を感じる構成となっている。主人公の行き着く先が非常に気になることは間違いないだろう。

その中に自然に原作にはない展開を交え、話に意味のあるものとしている。

 

中には原作より説得力が欠けているところもあり、全てが原作を上回っているというわけではないが、原作を読んだ方や面白い設定が見たい方におすすめである。

 

原作は↓

 

スタッフ・キャスト

監督:篠原正寛

脚本:柿原優子

原作:高山一実

キャスト:結川あさき 羊宮妃那 上田麗奈 相川春香 木全翔也 久保ユリカ 木野日菜 内村光良 他

 

2024年制作/94分/日本