批評
今作は12分という短い時間で人の心を動かす話と同時に、人類への警告といえるものを見事に描いている。
今作の舞台は水上住宅だ。しかし、映画が始まって数分で何かが変だと気付き始める。
子供はあまり良くわからないかもしれないが、徐々に明かされる真実から今作の題名の意味が分かり、恐ろしい世界観だと判明する。
そんな世界観を活かした切ない話が今作で描かれる。
今作には登場人物の台詞が存在しない。
台詞がない代わりに、「絵」で伝えていく構成だ。
多くを語らずとも非常に説得力があり、人生経験が長ければ長いほど心に来るものがあるだろう。
短い時間の映画が観たい方だけでなく、家族での視聴にもおすすめである。
スタッフ・キャスト
監督:加藤久仁生
脚本:平田研也
ナレーション:長澤まさみ
2008年制作/12分/日本