批評
異常な主人公にとにかく恐ろしいと感じる映画となっている。
今作は冒頭であらかじめ実話に基づいていると説明される。
主人公が異常なのがなぜかというと、主人公は人を殺したくてたまらない、逮捕と出所を繰り返す殺人鬼なのだ。
これが実話に基づいているということが一番恐ろしいと視聴者が必ず感じる構成となっている。
主人公が殺人鬼であるため、劇中のほとんどは普通の人には理解できないような行動、心情が描かれる。
主人公の心情がナレーションで語られるため、本物の異常はこのような感じなのかと感じられる。
どこまでが事実の通りに描かれているのかは分からないが、展開的に不可思議な箇所や興ざめに感じる要素は多い。
狂人が出てくる作品が観たい方は今作を観ても損はしないのではないだろうか。
スタッフ・キャスト
監督:ジェラルド・カーグル
キャスト:アーウィン・レダー シルヴィア・ラベンレイター エディット・ロゼット ルドルフ・ゲッツ 他
1983年制作/87分/オーストリア