鹿ブログ

チャームロッカー

映像作品(映画、アニメ、ドラマ)の魅力を伝える批評をしています。

チャームロッカー『音楽』68点

 

批評

原作を映画向けに改変し、さらに面白く観れるように工夫されている。

話の主軸は原作通りであるが、原作で急展開・説明不足すぎた箇所は違和感がないように修正され、さらに漫画では生まれなかった笑いを新たに生み出している。

 

今作は全編なんともシュールである。

シュールだというのは原作も同様なのだが、会話の間や登場人物の行動が原作よりも非常にオーバーに演出される。

この演出によって漫画では生まれなかったシュールな笑いが生まれ、原作を読んだ方もさらに面白く観れるよう工夫されている。

 

そして原作の映像化に当たって一番の目玉と言えるのは音楽と言えるだろう。

その具現化が良いものであるかは個人の好みによるが、上手い下手関係なく、これが主人公たちの「音楽」なんだと実感させられる。

 

原作を尊重しつつ、さらに面白くなった今作は、

原作を読んだ方、短い時間の映画が観たい方におすすめである。

 

原作は↓

音楽 完全版

音楽 完全版

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スタッフ・キャスト

監督:岩井澤健治

脚本:岩井澤健治

原作:大橋裕之

キャスト:坂本慎太郎 前野朋哉 芹澤興人 駒井蓮 他

 

2019年制作/71分/日本