批評
原作よりも人物描写が丁寧で、能楽の場面はとても大胆に表現されたアニメーション版時代劇映画となっている。
時代劇と書いているが、歴史の知識があまりなくても作品として純粋に楽しめる。
特にこの映画の最大の見せ場と言える能楽の場面は、小説の文章からの想像を大きく超える大胆な演出により、劇中で出てくる舞台を見ている観客のように興奮できる。
原作から多少改変されているが、人物描写が丁寧なことにより、主人公犬王たちに感情移入しやすく、展開にも納得できる。
原作を読んだ方、短い時間の映画が好きな方、アニメーションが好きな方におすすめである。
原作は↓
スタッフ・キャスト
監督:湯浅政明
脚本:野木亜紀子
原作:古川日出男
キャスト:アヴちゃん 森山未來 柄本佑 津田健次郎 松重豊 他
2021年制作/97分/日本