
試写会にて鑑賞。
批評
改変によって、原作以上に考えさせられる映画となっている。
今作の大まかな内容は、「自分の子供が教師にひどいことをされたと裁判を起こした両親と、圧倒的に不利な状況下でも冤罪を訴える教師が法廷で闘う」という法廷劇だ。
今作の主人公は教師の方なのだが、主人公は一体どれだけひどいことをしたのか、主人公と両親のどちらかが嘘をついていることになるが、一体どちらが嘘をついているのか、徐々に意外な事実が明らかになっていき、裁判の行方が非常に気になる構成となっている。
今作は実際の事件に基づいている。
原作または原作を基にした漫画(以下、漫画版)は読んでいないが、事件について詳細を知っているという方はよりその事件について詳しく知るきっかけになるだろうし、事件について全く知らないという方は驚くことは間違いないだろう。
今作は描かれる事実に視聴者が思わず驚くよう、徹底的に計算された構成となっている。実話ということに恐怖を抱くのは間違いないだろうが、その恐怖は今作を観る前と観た後では全く異なるのだ。
今作は原作から変更点や改変が多い。それらは漫画版と似たようなものもあるが、実は原作とも漫画版とも違ったものがほとんどだ。
具体的には、登場人物の名前の変更や追加・削除、展開などだ。
これは決して悪いことではなく、原作や漫画版よりも良い点は当然ある。
漫画版と似た要素として、原作ではほとんど触れられなかった登場人物に焦点を当てた改変には原作以上にあるテーマを真剣に考えさせられるものとなっていたり、原作や漫画では全く明かされず多くの人が気になったであろう理由の一部が映画独自の解釈で解決される。
これらによって、原作や漫画版からさらに深く考えさせられる構成となっている。
しかし、全ての改変が上手いというわけではなく、設定上不要な改変や原作や漫画版から説得力が圧倒的に欠けるようになった改変もある。
原作や漫画版を読む方がおすすめだが、法廷劇が観たい方におすすめである。
原作は↓
直接の原作ではないですが、漫画版も紹介しておきます↓
スタッフ・キャスト
監督:三池崇史
脚本:森ハヤシ
原作:福田ますみ
キャスト:綾野剛 柴咲コウ 亀梨和也 大倉孝二 小澤征悦 髙嶋政宏 迫田孝也 安藤玉恵 美村里江 峯村リエ 東野絢香 飯田基祐 三浦綺羅 木村文乃 光石研 北村一輝 小林薫 他
2025年制作/129分/日本

