鹿ブログ

チャームロッカー

映像作品(映画、アニメ、ドラマ)の魅力を伝える批評をしています。

チャームロッカー『プラットフォーム』60点

 

批評

分かりやすい舞台設定の中で、様々な社会風刺を描いた作品となっている。

 

今作は「何階層もある謎の空間に閉じ込められ、上から降りてきた食べ物を食べ、残りは下に行く」という舞台設定である。

そのため、上の階層であればあるほど食べ物を多く食べることができ、上の人が多く食べるほど下の人の食べる量が減るということになる。

 

このような分かりやすい舞台設定から様々な社会風刺が描かれる。

今作ではずっと同じ環境で話が続かないように工夫されており、その都度他人への憎悪や人間の上下関係、極限状態の人間などがハッキリ描かれる。


設定が斬新なだけに惜しい部分も多いが、面白い設定の作品が観たい方におすすめである。

 

スタッフ・キャスト

監督:ガルデル・ガステル=ウルティア

脚本:ダビド・デソーラ ペドロ・リベロ

キャスト:イバン・マサゲ アントニア・サン・フアン ゾリオン・エギレオル エミリオ・ブアレ アレクサンドラ・マサンガイ

 

2019年制作/94分/スペイン