鹿ブログ

チャームロッカー

映像作品(映画、アニメ、ドラマ)の魅力を伝える批評をしています。

チャームロッカー『侍タイムスリッパー』94点

 

批評

幕末の武士という過去人の視点から、懸命に生きてきた過去人の偉大さと、現代がいかに良い時代になったかを感じられる構成となっている。

 

今作は設定が非常に上手い。

主人公となる幕末の武士が現代にタイムスリップする、というのが大まかな話である。

この設定の時点で面白いが、現代に過去人がいるという設定を活かして、現代に戸惑う主人公の姿に笑ったり、過去人が熱弁する現代の良さに感動したり、真剣な場面では緊張感溢れたりと、切り替えが完璧な劇に仕上げられている。

 

嫌な気持ちになるような場面が一切なく、観ていて非常に楽しい今作は、誰にでも手放しでおすすめできる一作である。

 

スタッフ・キャスト

監督:安田淳一

脚本:安田淳一

キャスト:山口馬木也 浅倉ゆうの 冨家ノリマサ 他

 

2024年制作/131分/日本