批評
『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』の続編である今作は、前作までの主人公シーザー亡き後から何世紀も経った舞台背景が非常にリアルに描かれている。
具体的にはシーザーの教えを今でも覚えている猿がほとんどいなかったり、シーザーの名前を利用するだけのゴリラが出現したり、数少ないが未だに猿の支配からの脱却を練っている人間がいたり。
主人公の猿もシーザーのことは知らなく、人間のことは見下している設定で、一方が支配するのか共存するべきなのか分からないため、映画の中で一体どちらの考えに左右されているのか、各々によって違う読み取りができるようになっている。
『猿の惑星』の過去作品を一作でも観たことがある方、SFが好きな方などにおすすめである。
スタッフ・キャスト
監督:ウェス・ボール
脚本:ジョシュ・フリードマン リック・ジャッファ アマンダ・シルヴァー パトリック・アイソン
キャスト:オーウェン・ティーグ フレイヤ・アーラン ケヴィン・デュランド ピーター・メイコン 他
2024年制作/145分/アメリカ