批評
原作にないような要素がとても多く、絶対に展開を予測できない映画となっている。
今作の大まかな内容は、「銃を持った人に殺され、わけありで生き返った後に予想もしない事態に巻き込まれる」というアドベンチャーアニメ劇だ。
そもそもこのあらすじを読んで素直に状況がよく分からない方も多いのではないだろうか。
とにかく今作は絶対に展開を予測できない。それは原作を読んだ方であっても同じだろう。
今作は原作にもないような演出や、あらすじの「生き返った後」の展開が原作とは大きく異なる。
まず、原作にもないような演出について。
理由が説明されることは全く無いのだが、明らかに「なぜこうなる?」と思うような演出があるのだ。
次に、「生き返った後」の展開について。
原作以上に「生きること」に執着した改変や脚色があり、それらは原作よりも上手い。
アニメーションも物凄いものが多く、これによって、原作を読んだ方も含め、誰にも予測できない展開や物凄いアニメーションに興奮できるだろう。
しかし、脚本は原作を読んでいなければ意味不明な箇所も、原作を読んでいても意味不明な箇所があまりにも多い。
申し訳ないが、意味不明な今作を観るよりも原作を読む方がおすすめだ。
けれど、どうしても原作がアニメで動いている姿を観たい方や、物凄いアニメーションを観たいという方は、観ても損はしないのではないだろうか。
原作は↓
スタッフ・キャスト
監督:湯浅政明
脚本:湯浅政明
原作:ロビン西
2004年制作/103分/日本