批評
前作の謎を解き明かしつつ、新たな舞台での緊張感を失わせない映画となっている。
映画『REC:レック/ザ・クアランティン』の続編である今作は、前作と話が直接的に関係しているわけではなく、前作を観ていない方でも楽しめる映画となっている。
今作の大まかな内容は、「旅客機内で病人が出たため緊急着陸すると、理由も分からずターミナル内に隔離され、阿鼻叫喚の地獄に巻き込まれる」というパニック劇だ。
一体どのような地獄が待っているのかは具体的には書けないが、前作のように、あれやこれやの怖い演出で視聴者を怖がらせ、視聴者が全く予想できない急展開を迎える。
今作は意外な要素が多い。
まず、なんと前作であったカメラ視点での描写が少ししかない。
基本は見やすい視点で展開されるため、前作までのカメラ視点が合わなかった方はより楽しめるだろうし、カメラ視点を気に入っていた方は物足りなく感じるだろう。
次に、今作では前作で残された謎が解明される。
上述で前作と話が直接的に関係しているわけではないと書いたが、それであるにも関わらず、前作を観ていない方が混乱しないように非常に上手い方法で前作と繋げている。
その謎の明かし方は、前作を観た方なら「そういえば!」となるだろう。
全体的な話が前作の舞台をターミナルに移しただけという印象が強いのが残念であるが、前作の謎を知りたい方やパニック作品が観たい方におすすめである。
スタッフ・キャスト
監督:ジョン・ポーグ
脚本:ジョン・ポーグ
キャスト:メルセデス・マソーン ジョシュ・クック ブレ・ブレア 他
2011年制作/86分/アメリカ