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映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世記』70/100点

 

批評

怪物から逃げる中で、ある考えが思い浮かぶ映画となっている。

 

映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』のリメイクである今作は、概ねの展開は同じものの、オリジナル版のイライラする要素や理にかなっていない要素が解消され、より大衆向けにおすすめしやすくなっている。

今作の大まかな内容は、「突如大量発生した怪物と化した人たちに襲われ、逃げ場がなくなる」というパニック劇だ。

一体なぜ人が怪物と化したのかは見当もつかず、一軒の民家にとりあえず逃げ込んで物語は始まる。

 

今作はさらりと人間批判が描かれる。

民家に逃げ込んだ人たちの中で対立が起こるのだが、それが非常に現実的である。

限られた人たちの中でリーダー的な存在の者が目立つようになるのだが、そのような者の考えがいつも正しいと言えるのか、真に恐れるべきだったのは何なのか、怪物から逃げる中で、さらりと人間批判が描かれ、ある考えが思い浮かぶ構成となっている。

 

オリジナル版より良くなったところも悪くなったところもあるが、オリジナル版を観た方は今作も満足できるだろう。

オリジナル版を観た方やパニック作品が観たい方におすすめである。

 

スタッフ・キャスト

監督:トム・サヴィーニ

脚本:ジョージ・A・ロメロ

キャスト:トニー・トッド パトリシア・トールマン ビル・モーズリー ウィリアム・バトラー トム・トウルズ マッキー・アンダーソン ケイティ・フィナーラン ヘザー・メイザー 他

 

1990年制作/88分/アメリ