※初めに、今作は映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の続編であり、前作で明かされた変質者の正体に関するネタバレが含まれます。
前作の視聴は必須ではありませんが、続編であるため、世界観の説明が詳しくされません。
今作の批評内に上記のネタバレが含まれますので、それでも良いという方のみお読みください。
批評
前作で大量発生した生ける屍による被害を利用した賢い人物たちが登場する映画となっている。
映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の続編である今作は、密室で特別な武器もなく知恵に頼るしかなかった前作に対し、武器が大量にある舞台で生きるために生ける屍に対抗できるようになった。
今作の大まかな内容は、「無人のショッピングモールで安全に過ごすために大量の武器で大量の生ける屍に対抗する」というアクション劇だ。
なぜショッピングモールが無人かというと、生ける屍による被害で営業している場合ではなく、経営者が避難しているからだ。
そんなまさかの事態の被害を利用して何でもそろっている場所に避難するという賢い考えの映画となっている。
一方、それ以外は基本的に単調で冗長で、特別なひねりはない。
登場人物の思考がよく分からないため、話がよく分からないのと、人物設定を全く活かせていない脚本があまりにも残念だが、前作の続きがどうしても知りたい方や、前作以上の残酷描写が見たい方は観ても損はしないのではないだろうか。
スタッフ・キャスト
監督:ジョージ・A・ロメロ
脚本:ジョージ・A・ロメロ
キャスト:デヴィッド・エムゲ ケン・フォリー スコット・H・ライニガー ゲイラン・ロス 他
1978年制作/139分/アメリカ・イタリア