批評
新しい発想が見られる映画となっている。
今作の大まかな内容は、「突如大量発生した変質者に襲われ、逃げ場がなくなる」というパニック劇だ。
一体なぜ襲ってくるのかは見当もつかず、一軒の民家にとりあえず逃げ込んで物語は始まる。
今作は徐々に分かってくる真実が面白い。
民家にあるラジオやテレビから自分たち以外の状況を把握することになるのだが、一体なぜ突如変質者が大量発生したのか、被害はどれほど深刻なのか、変質者の正体は何なのかを知ることになる。特に変質者の正体は非常に恐ろしく、新しい発想と言える。
また、民家に逃げ込んだ人たちの対立が非常に現実的である。
パニック状態の中で一番自分が冷静だからと、自分の意見をなんとしてでも突き通そうとするなど、知り合ってすぐの赤の他人同士の協力の難しさを描いている。
中には会話の中にその後の伏線を交えている。
話の展開上いらない要素もあるが、パニック作品が観たい方におすすめである。
スタッフ・キャスト
監督:ジョージ・A・ロメロ
脚本:ジョン・A・ルッソ ジョージ・A・ロメロ
キャスト:デュアン・ジョーンズ マリリン・イーストマン ジョージ・コサナ ジュディス・オーディア カール・ハードマン キース・ウェイン ジュディス・リドリー 他
1968年制作/96分/アメリカ