批評
面白い設定が見られる映画となっている。
今作の大まかな内容は、「娘と一緒に音楽ライブに来たら、なぜか警備員の数が異常に多く、それから主人公が怪しい行動を繰り返す」というスリラー劇だ。
そもそもなぜ警備員の数が多いのか、なぜ主人公が怪しい行動を取るのか、それらの理由が明かされていくうちに面白い構造となっていく。
今作は脚本に注力されている。
上述のあらすじの理由が面白いものとなっていたり、理由が分かった後の登場人物の行動原理には非常に納得させられたり、最後まで予測不可能な展開を迎える。
今作の題名の意味が分かってから、観ていて常にどこか緊張感を抱くのは間違いないだろう。
ところが、脚本には残念な要素も多く、それらが大きく話を失速させているのが残念だ。
いらない要素があったり、突っ込みどころが多かったりする。
何でも良いから暇をつぶしたいという方は観ても損はしないのではないだろうか。
スタッフ・キャスト
監督:M・ナイト・シャマラン
脚本:M・ナイト・シャマラン
キャスト:ジョシュ・ハートネット アリエル・ドノヒュー サレカ・シャマラン ヘイリー・ミルズ アリソン・ピル 他
2024年制作/105分/アメリカ