※初めに、今作は『ヘル・レイザー』の続編であり、前作の視聴は必須となります。
今作の批評内に前作のネタバレが含まれますので、それでも良いという方のみお読みください。
批評
前作以上に残酷で何でもありの恐怖に興奮できる映画となっている。
『ヘル・レイザー』の続編である今作は、原作があった前作に対して原作が存在せず、オリジナル展開となっていて、前作よりも残酷さが全開である。
今作の大まかな内容は、「魔道士を呼び出そうとした医者とカースティが何でもありの魔界に迷い込む」というホラーファンタジー劇だ。
なぜ魔道士を呼び出すのが医者であるのか、なぜ魔界とはもう縁が無いであろうカースティがまた魔界に踏み入ることになるのかはここでは書かない。観ていくとしっかり続編となっていることが分かり、非常に興味深い設定から幕を開ける。
今作は前作以上に残酷だ。今作ではホラーファンタジーとなったことにより、魔道士がもたらす何でもありの魔界で前作には登場しなかったようなおぞましい怪物がたくさん登場する。
そんな魔界の中で、なんと前作および前作の原作でも明かされなかったとある真実も明らかになる。
序盤以外は脚本がお粗末であるため、純粋に前作の続きが知りたいという方にはおすすめできないが、何でもありな魔界のホラーや残酷描写を楽しみたい方は観ても損はしないのではないだろうか。
スタッフ・キャスト
監督:トニー・ランドル
脚本:ピーター・アトキンス
原作:クライヴ・バーカー
キャスト:アシュレイ・ローレンス クレア・ヒギンズ ケネス・クラナム イモージェン・ブアマン ショーン・チャップマン ウィリアム・ホープ 他
1988年制作/99分/アメリカ